私はあなたの母親じゃない!!
今までに感じた事のない程の
悔しさと怒りの感情が
全身を駆け巡った。
そして同時に、
義母とのやり取りを思い出した。
こうなるより以前。ずっと前。
まだ子供が産まれたばかりの頃、
義母に相談した事があった。
「息子さん、手が出るので
とても困っています。
子供が大きくなって、それを
目の当たりにしてしまう前に、
どうにかしたいんです。
私から伝えてもわかってもらえないので
お義母さんから、
話してみてもらえませんか?」
その時義母は、
まるで他人事のようにこう言った。
「反抗期の頃からあったのよ。
物に当たったりってこと。
私がそのままにしちゃったからかしら?」
(そのままに?しちゃった?)
「。。。昔からだったんですね。
(責任取ってよ)
お義父さんはその時、
どうされてたんですか?」
「やめろと言っても聞かないから、
よく殴り合いの喧嘩になっちゃって。
フフフフ笑。」
思い出しながら、笑っていた。
何がおかしいのだ?
ちっとも笑えない。
暴力が悪い事だと、
教えてこなかったのか?
「今からでも遅くないと思うので、
本人に伝えてもらえませんか?
本当に困ってるんです。」
「そうね、伝えておくわね。」
「よろしくお願いします」
そして去り際、こう言われた。
「あの子も、仕事で疲れてるのよ。」
。。。
なるほどね。
仕事で疲れてるから仕方ない。
という事が言いたいのね。
言っている事が、息子と同じだな。
もうこの人に相談するのは
これっきりにしよう。
余計、嫌な気持ちになるだけだ。
そして同時に思った。
この親にして、この子あり。
私はこんな母親にはならない。
私は暴力はいけない事だと
我が子に伝えていく。
絶対に。