【離婚の定義】一昨日きやがれ

寄りたい場所と駅が同じ方角だから

仕方なく一緒に歩いた。

 

またポツリポツリと

最近あった不運な出来事や

体調不良の事を私に話し始めた。

 

私はもう妻ではないし、赤の他人。

子供の事以外で、

あなたとやり取りするつもり

もう、ないのよ。

 

何を勘違いして

そんな話をしてくるのだ。

もう夫じゃないのに、

いつまでも夫ヅラしてんなよ。

(マジで)

 

私はあなたの言動で

自尊心を散々傷付けられ

生きている価値まで考えた。

自分のする酷い言動(DV)

私のせいだと言っていた人が

私に身の上の、相談??

鼻で笑いたい気分だった。

 

分をわきまえろ。

無神経過ぎるんだよ。

 

内心そう思いながら、

子供の父親であるという事実は

これからも変わらないわけで。

そうは言えるはずもなかった。

何か気の利いた言葉を

かけるつもりなんてさらさらなく、

ただひたすらに、

早く駅に着かないかな。

と思いながら

 

へー。へー。へー。

と返事した。

(ほぼ聞いてない。)

迷惑だと気付くこともない。

ここまで相手の気持ちが想像できないって

すごいよなー。

尊敬すら覚えた。

 

ほーんとに

 

何で結婚したんだっけ?

答えがあるとするなら、

子供に出会うため。

 

ここにくるまでに

【子供がいてくれて良かった】

何度思ったことか。

1人じゃ乗り越えられなかった。

唯一の感謝。

 

この感謝さえあれば

子供の行事には一緒に参加できる。

(多分)

 

やっと駅に着き、

「じゃーねっ!!」

(一昨日きやがれ)

 

颯爽と別れを告げ、足早にその場を去った。

もう顔すら見なかった。

 

「じゃぁ。」

 

背後の方で

元夫が小さく言ったのが聞こえた。

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