「じゃぁ。」
背後の方で
元夫が小さく言ったのが聞こえた。
その日は天気も凄く良く、
心地良い風も相まって
帰り道が、
本当に気持ち良かったのを
よく覚えている。
さて、友人に報告しよう。
あらゆる価値観が似ている
唯一無二の友人がいる。
その友人には
元夫の愚痴も、散々聞いてもらった。
電話やメールで逐一報告する仲ではなく
会った時に直接話す。という関係性。
「ご飯行かない?」
「オッケー行こう」
LINEはいつもシンプルで
こういう所も有り難い。
実際に会って一通り話した。
そこまで細かく説明はしなくても
言葉尻やニュアンスで
私の言いたい事を汲み取ってくれた。
「お疲れ様」
「おめでとう」
と、労ってくれた。
そして、
これからの生活を応援してくれた。
離婚の事を家族以外に話したのは
初めてだったから
聞いてもらえただけで
なんだか物すごく安心した。
1人の人間として尊重してくれ
応援してくれる友達がいる事が
どんなに有り難い事か。
改めて感じた日になった。
離婚した。
とか
シングルマザーです。
と伝えた時、
結構その人の生き方や価値観
みたいなものが露骨に出るな。
というのは、離婚後に知った。
蔑む人。
子供が可哀想だと決めつける人。
その人の肩書きで判断して
その人自身を見ようとしない人。
色んな人がいる。
「バツイチ」
という肩書きは
私にとって
相手がどんな人で
私をどう見ているのか
どんな価値観を持っているのか
知ることができる
便利なツールとなった。