まだ元夫と付き合いたてだった頃。
元夫の学生時代からの友人
男女合わせて6人ほどと
バーベキューに行くことになった。
元夫の女友達は、
学生時代のアルバイト先で仲良くなった、
いわゆるバイト仲間だった。
そのうちの1人が、私に聞いてきた。
「りりちゃんさ、どうして◯◯(元夫の名前)なの?」と。
「え?何で?」
と聞き返すと、冗談半分なような口ぶりで
「◯◯の、どこが好きなのかな?って思って。」と。
「んー。優しいところかな。」
(当時は本気でそう思っていた)
と答えると、
「へー。。。」
なにか含んだような、へー。
だったことが、引っかかった。
引っかかったから、
この時の会話をよく覚えている。
少なくとも、この女友達は
元夫を異性として見ていなかった。
もう1人のバイト仲間の男子が好きだったらしく
当日もその人目当てで来ていた。
今思えばこの女友達は、
元夫が短気であったり、
暴力的な要素をもっている事を
知っていたのかも。と思う。
もしくは、そこまで知らなくても
数年は一緒にバイトしていた仲だ。
ある程度の性格を知っていたからこそ
どうしてと疑問に思ったのだろう。
だとしたらこの時に、
その優しさは勘違いだよ。って、
教えてくれよなー!
まぁこの日が初対面だったし、
いきなりそんな事、言えないよね。
この日浴びる程お酒を飲んだ
この女友達を介抱しながら、
私と元夫は家の近くまで送ってあげた。
元夫はそれが面倒だったようで、
こいつらとはもう飲まねー
と、帰り私に言った。
確かに、酷く酔っ払っていて
ザ・悪酔い。だったから気持ちもわかる。
でもさ、旧友なのにその言い方。
全然優しくないじゃん!
引っかかった。からこそ
こういう何気ない一言も
割と覚えているものだ。
何でこの時、引っかかった言葉に
もっと危機感を覚えなかったのか。
少なくともこの頃はちゃんと
元夫の事が好きで付き合っていた。
恋は盲目とはこの事だろうか。
恐ろしい
そしてこの日遊んだ友人達とはその後
2度と会う事はなかった。
こうやって何か自分にとって
面白くないことがあると平気で縁を切る
器の小さな奴だという事も
この時の私は、まだ知らなかった。