私と子供は、
実家に泊まらせてもらう事に
なっていた。
元夫は、私の両親の前では
相当愛想が良かった。
まして子供がいるから、
子供には嫌われたくない元夫が、
実家にまでくる事は
絶対にないだろう。
両親には、余計な心配をかけたく
なかった為、
協議離婚で順調に話が進んでいるよ!
とだけ話していた。
(ある意味本当に順調)
案の定、怒りのLINEがきた。
「今更こんなの送りつけてきて
何なんだよ?
もう終わった話だろ。
ふざけんなよ。」
「ふざけていません。
私は平穏に離婚したかった。
だけど状況が変わった。
調停に進むということは、
そういう事です。」
「は?マジなんなの。
俺に謝れってこと?」
「謝罪はいりません。
調停や裁判になったら
どちらが有利かという事を
よく考えてみて下さい。
時間もお金も無駄になります。」
「やってる事が卑怯だろ。
慰謝料いらねーとか言ってたくせに
今更何なんだよ。」
「卑怯ではありません。
DVは、立派な犯罪です。
このまま最悪な形で
終わらせたくないのなら
一度冷静に考えてみて下さい。
あなたが今、子供のために
何ができるのか。」
返事はなかった。
きっと荒れ狂っているに違いない。
でも構わない。
私はもう、
あんな穴だらけの家
出て行くのだから。