毎年、お互いの年収を見せ合わない?
は、はい?
見せ合う、とは???
理解不能だった。
フリーズした後、
一旦冷静になり
ひとまず返信した。
「期限については
これで決定ですね。
条件の、年収を見せ合いたい。
というのは理解に苦しみます。」
「来年から、俺が年収下がって
りりが年収上がるじゃん。
そうしたら
算定表の金額も変わるから
毎年年収を見せ合って
その年の養育費の金額を
変更するのが平等でしょ。」
何を言っているのだ?
何故自分だけ下がって
私だけ上がると言い切れるのだ。
元夫は正社員で
結婚してから年収が
400万以上増えた。
よっぽどの事がない限り、
元夫の年収はこれからも
上がり続ける可能性の方が高い。
本当に都合良くできた頭だ。
まさかの斜め上を行く条件過ぎて
口が思わず
あんぐりしてしまった。
もうここまできたら面倒だし、
いちいち相手にするのはやめよう。
こっちは、
強気の姿勢を崩すつもりはない。
「これからは夫婦ではなくなるのに
お互いの年収を見せ合う行為は
現実的ではありません。
年収がどうなるかは、
お互いにわからないし、
お互いに不安がある。
そこを言い出してしまうと
決まるものも決まりません。
金額が納得できないのであれば、
このまま調停に入ります。」
「それと、
今夜中にそちらに帰ります。
私達の問題は、
子供には関係ないので、
接触は避けましょう。
よろしくお願いします。」
こうして一旦、
帰宅する事にした。